割り算の筆算は、いろいろな場面で大変よく使います。慣れてしまうと使いやすいのですが、初めはとても大変です。割り算なのに、引き算やかけ算も使います。筆算の上の方に書いたり下の方に書いたり・・・頭がこんがらがってしまいます。算数の宿題プリントで、割り算の筆算が出ると、『え〜!やだ〜!』という声が聞かれることもあります。

そこで、割り算の筆算のやり方について3回に分けて紹介します。

今回は第1回。「割り算の筆算の基本のやり方」です。

動画でも説明していますので、詳しくはそちらをご覧ください。

ここでは、ポイントと間違えやすい点を要点的にお伝えします。

割り算の筆算の基本の大きなポイントは2つあります。

ポイント1 わられる数の大きい位から計算していく

ではここからは具体的な問題を解きながら説明していきます。

72÷3を考えていきます

筆算にする時に、72と3の書く場所を反対にしてしまわないように気をつけよう

まず、72の位の大きい70の方から3で割っていきます。

小さい位の2を指や紙で隠すと分かりやすくなります

すると7÷3の計算になります。

割る数の3の段の九九を使います

ポイント2 計算の順序と書く場所を覚えよう
①たてる ②かける ③ひく ④下ろす

まず、7➗3=2あまり1を筆算に書くと

2をたてて ・・・①たてる→上に書く

三二が六  ・・・②かける→下に書く

7ー6=1 ・・・③ひく→下に書く

一の位の2を下す・・④下ろす→隣に書く

次に、12➗3を筆算に書いていきます。

4をたてて ・・・①たてる→上に書く

三四 十二 ・・・②かける→下に書く

12-12=0 ・・・③ひく→下に書く

最後は、④下ろす はありません。

筆算のやり方は、初めは本当にわかりにくいのですが、繰り返し練習して、計算の順序とそれぞれの数字を書く場所を覚えます。

大変ですが、頑張りどころです。ていねいに繰り返し練習しましょう。